マンガン
2014年09月17日
元素擬人化SS 「100Elements」 71
水素「マンガンさんは似顔絵以外は描かないんですか?」
マンガン「そんな事はないけれど…ここに来て皆の顔を書くと皆が喜んでくれるのがうれしくて…」
酸素「本当にうまいものね」
水素「この間のひまわりの絵みたいな、他の風景画も見てみたいです!」
マンガン「わかったわ」
酸素「我儘言うのやめなさい…」
水素「だって」
マンガン「下書きですが…」
酸素「はやっ!」
水素「うまー」
酸素「色が付いたらすごく綺麗そう…」
イッテルビウム「おまかせあれ」
マンガン「イッテルビウムちゃん」
水素「おまかせあれって?」
マンガン「イッテルビウムちゃんは色選びのセンスがすごくて、私もよく相談に乗ってもらってるの。彼女の配色のセンスには勝てる気がしないの」
酸素「マンガンさんがそこまで言うなんて…」
イッテルビウム「…」シュッシュッ
マンガン「あっ…なるほど、そこをその色で…」
水素「うわぁ…影が多い絵で暗い色が多いのに絵全体は鮮やかに見える…」
イッテルビウム「はい、できました」
マンガン「相変わらずイッテルビウムちゃんはセンスあるね」
イッテルビウム「…でもマンガンさんのように素晴らしい絵は描けませんから。マンガンさんは配色センスよくなってきてるし。そのうち追い越されます」
マンガン「いえ、イッテルビウムちゃんのセンスには追いつける気がしないわ…」
イッテルビウム「どちらにしても私は塗り絵しか能が…誰かの作った物に後から色を付けたす事しかできません。マンガンさんの様にゼロから何かを作り出せる人に憧れます」
水素「哲学的だなぁ」
マンガン「この子、いつもそうなの。でも私は思うの。ゼロから何かを作れなくても、その作品の一部分しか担ってなくても人を感動させることができるのは素晴らしい才能だって」
イッテルビウム「…」
マンガン「アイドル活動もそう。私達はそのうちグループで活動するのだと思うけど、同じくらいファンを感動させれればグループがソロの人に劣っているとは思わないわ」
イッテルビウム「そうですね。まあ、今は私の配色で感動してくれる人が本当にいれば、うれしいけど…」
水素「いるよ?ほら」
酸素「うっ…ぐす…何で色が付いただけでこんなに温かい気持ちになるの…」ズビッ
イッテルビウム「うわ…」
水素「あれは泣きすぎだけど引かないであげて!鼻水出てるけど!」
酸素「だっで…こんな心を包み込むような絵、初めで見た…」
水素「絵に鼻水つくから!」
イッテルビウム「ふふ。ありがとう」
マンガン「ほら、イッテルビウムちゃんも素晴らしいじゃない」
イッテルビウム「いえ、あの子は配色だけでなく、絵を褒めました。私達二人の長所が凝縮されたあの絵を褒めたんです」
マンガン「!」
イッテルビウム「マンガンさんの言う通り、グループでデビューするとしても、メンバーの長所を出せるようなグループにしていけたら素晴らしいアイドルになれるかもしれませんね」
水素「ずっと哲学的なお話で…私の頭はパンクしそう」
マンガン「皆のいいところを引き出せるアイドルになっていこう、っていうお話よ」
水素「…はい!」
酸素「ヒック」グス
イッテルビウム「ふふ」
続く
登場人物
イッテルビウム…抜群の配色センス、哲学的に物事を考えるのが好き
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2014年06月25日
元素擬人化SS 「100Elements」 63
ケイ素「…」
水素「ケイ素ちゃんおはよー!」
ケイ素「…オハヨ」
酸素「元気ないわね?お姉さまとけんかでもしたのかしら?」
ケイ素「…」グス
酸素「な…なによ?」
ケイ素「後でわかるわよ…」ダッ
水素「どうしたのかな…」
レッスン後
バナジウム「みなさんに報告があります。」
皆「ザワザワ」
ケイ素「…」
バナジウム「このたび私バナジウム、鉄、チタン、炭素の4人がユニットを組んでアイドルグループとして活動していくことがきまりました」
酸素「やっぱり…」
水素「えっ!?えっ!?」
バナジウム「とりあえず当分はこの100Elementsを卒業せず、レッスンを受けながら活動していくので、今まで通りよろしくお願いします」
クロム「おめでとうございます!」パチパチ
バナジウム「ありがとう。それでは一人づつ挨拶をしていきます」
チタン「なんか最初にデビューさせてもらって申し訳ないが、私達が皆の手本になれればと思う。応援してほしい。よろしく」
ヘリウム「チターン!小さくて見えないぞー!」
チタン「うるさいっ!」
鉄「私は、歌もダンスも苦手だ…だが人一倍練習してきたつもりだ。それが評価されたのだと思う。だから皆も努力は報われる、と信じて頑張ってほしい。こんな私を見てくれる人がいたんだ。皆にだってきっといる。お互いがんばろう」
マンガン「…」パチパチ
鉄「…この中に私の親友がいる。その親友は内気で話すのが苦手な子だった。だから最初はその親友と一緒にグループを組めたらと思っていたのだが今はこういう形でいいと思う。何故ならここには素晴らしい仲間がいて、その子はここでその仲間達に愛されている…これからも仲良くしてあげて欲しい。よろしく頼む」
マンガン「鉄ちゃん…」グス
炭素「私も一言…」
ケイ素「…」
炭素「誰と組もうとか、そういうのはあまり関係ありませんわ。ここの人達は皆好きだし、誰とでもうまくやっていける自信があります。大切なのは選ばれてから今後どのように考えて活躍してくか…」
ケイ素「…」クッ
酸素「そうとう喧嘩したのね…」
水素「えっ!?えっ!?」
炭素「私は、このダイヤのネックレスよりもステージで輝くアイドルになります。そしてこの4人で世界中の人に笑顔を届けられる存在になっていきたい」
バナジウム「…」
チタン「…」
鉄「…」
炭素「皆さんもすごく素敵なアイドルだと思います。だから皆それぞれ違った色で、世界中を素敵なカラフルな世界にしていきましょう!待ってますわ」
バナジウム「みなさん、お時間取らせてすみませんでした。それでは今日のレッスンは終わりです」
ガンバレー!オメデトー!パチパチパチ
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2014年05月15日
元素擬人化SS 「100Elements」 49
カドミウム「♪~」
水素「カドミウムちゃんこんにちわ!」
カドミウム「こんにちわ~」
水素「綺麗なワンピースだねー」
カドミウム「ありがとう。お気に入りの黄色のワンピなの」
水素「黄色が好きなの?」
カドミウム「うん♪」
水素「へ~」
マンガン「水素ちゃん…新しい絵が描けたの…」
水素「本当ですか!?」
マンガン「うん…これ…」
水素「うわぁ…黄色の絨毯が広がってるみたい…」
カドミウム「とっても素敵な絵ですね!タンポポの草原!」
マンガン「あ、ありがとう…」
カドミウム「とっても素敵な黄色が出てます!私、黄色にはうるさいんです!」
水素「黄色にうるさいって…」
マンガン「じゃあ…」サラサラ~
カドミウム「私ですか!?しかもうまく黄色を織り交ぜて…ください!」
マンガン「はい…」
カドミウム「ありがとうございます!私、マンガンさんのファンになっちゃいました!」
マンガン「あ…ありがとう…恥ずかしいな…」
マンガンさんのお友達がまた一人増えました!
続く
登場キャラクター
カドミウム…黄色が好き、絵が好き、マンガンのファン
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2014年04月17日
元素擬人化SS 「100Elements」 42
硫黄「水素ちゃん、おいしいパスタのお店を見つけたんだけど今日行きませんか?」
水素「ごめん、私そういう遊ぶのやめたから」
硫黄「え…」
水素「じゃあね。硫黄ちゃんもちゃんとレッスンしないとすぐ置いてかれちゃうよ」
硫黄「は、はい…」
ヘリウム「クロムのジュースもーらいっ」
クロム「ちょっ…返しなさいよ!」
ヘリウム「へっへーんだ…痛っ…」
クロム「あ…」
水素「…冷た…」
ヘリウム「あ、水素ごめん、クロムが…」
クロム「え。ちょっと」
水素「…あんまりはしゃいでばかりいない方がいいよ。真面目にレッスンしないと。じゃあね」
クロム「怒ってるのかな…」
ヘリウム「…なーんかつまんない」
ケイ素「水素ちゃん今日もレッスン頑張ろ!」
水素「私、ケイ素ちゃんにも負けないから!」
ケイ素「え…どうしたの?」
水素「じゃあね」
ケイ素「え…」
酸素「あ、水素。皆から聞いたけど何かあったの?」
水素「何もないよ?酸素ちゃんも遊んでばかりいないで真面目にレッスンした方がいいよ」
酸素「…なんかつまらないキャラになったわね。それに私は遊んでばかりいないわ」
水素「そうだね…でも私も負けないから!」
酸素「そう。せいぜいがんばりなさい」
水素「うん」
酸素「あなた、これからずっと皆とそうやって距離をおいていくつもり?」
水素「そうだよ。ライバル同士で馴れ合っていれないよ!」
酸素「今まで馴れ合いだったのね…わかったわ。がんばりなさい。じゃあね」
水素「うん」
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2013年12月19日
元素擬人化SS 「100Elements」 25
水素「マンガンさん、絵がうまいですねぇ」
マンガン「ありがと…」カキカキ
クロム「マンガンさん!頼まれてた、絵の具です!」
マンガン「ありがと…あの…もう私のために何かしてくれなくてもいいよ…」
クロム「そういうわけにはいきません!」
酸素「あんた…マンガンさんのパシリもしていたの?」
クロム「はい!」
水素「マンガンさんにはどんな恩が?」
クロム「きっかけは、鉄さんのお願いからでしたが、そのお礼に書いてくれた私の似顔絵がとっても上手で!」
水素「鉄さんのお願い?」
マンガン「鉄ちゃんと私は幼馴染で…アイドルになったのは私の方が先なんだけど、仲良くしています…」
水素「へ~」
マンガン「鉄ちゃんに親切にしてくれる子がいるっていうから会ってお礼を言ったんです。それがクロムちゃん」
クロム「そうですね!」
マンガン「その日から何故か私の世話まで…」
クロム「鉄さんに、マンガンさんのお友達になってあげてとお願いされましたから!」
酸素「あんたの友情の表し方は、パシらされる事なの?」
クロム「まさか!でも、鉄さんを支えているマンガンさんに敬意を表してパシるのは当然です!」
酸素「当然じゃないと思うけど…」
ヘリウム「クロムちゃん」
クロム「…なんですか?」
ヘリウム「メロンパン買ってこいよ」ハン
クロム「誰が行くか」
酸素「本当に、誰にでもパシらされるわけでもないのね…」
マンガン「鉄ちゃん…」
水素「マンガンさん、どうしましたか?」
マンガン「やっぱり、クロムちゃんにそうやってお願いしてたのね。私、根暗だから、鉄ちゃんいつも心配してくれて…」
クロム「そうですね!もっとマンガンちゃんが笑えばいいのにって言ってましたよ!」
ヘリウム「代わりにお前を笑わせてやろう」コチョコチョ
クロム「私に腋はききません」
ヘリウム「なっ!」ガーン
酸素「割とマジで今の空気の中でヘリウムは邪魔ね」
水素「マンガンさん!私達も友達です!」
マンガン「え?」
酸素「そうね…というか同じグループだし、仲間だもの」
マンガン「…ありがとう」
ヘリウム「じゃあ、お近づきのしるしに私達の似顔絵をお願いしゃす」
水素「ヘリウムちゃん、それは…」
マンガン「はいっ!」
水素「えーーー!」
マンガンさんの一番の笑顔が見れました!
続く
登場キャラクター
マンガン…根暗、絵を書くのが好き、メガネっ子
ヘリウム…にぎやかキャラからウザキャラへと変化しつつある
j66666 at 15:53|Permalink│Comments(0)